Universal Studios Theme Park
初期のユニバーサル・スタジオ
ユニバーサル・スタジオ名物のスタジオ・ツアーは、1964年にスタジオが一般公開される以前にもありました。 映画撮影に興味があるビジターは、映画のセットをのぞくことが許され、時にはスターの楽屋を通ることもできたのです。 時は流れ、見学ツアーは次第に本格的になっていきました。 ガイドが歩いて案内していたツアーは、ピンクと白のストライプのトラム(通称グラムトラム)に乗ってスタジオを巡るツアーへとバージョンアップしました。ガイドは、スタジオやスターたちのエピソードを面白おかしく語るようになりました。 やがて、スタジオの売店のランチの売り上げアップのために、今日のように大人数をトラムに載せたスタジオ・ツアーが加えられました。
1977年までは、ほとんどのアトラクションが、スタジオ・ツアーのトラムの運行する範囲にしかありませんでした。 しかし1970年代の終わりごろになると、スクリーン・テスト・コメディーショー、アニマルアクター・ステージといった、スタジオ以外の場所でのアトラクションが加えられました。ビジターの数はさらに増え、アッパーロットと呼ばれるエリアがエンターテインメント・センターへと発展し、現在のユニバーサル・スタジオ・テーマパークができたのです。
スタジオ・ツアーの変遷
ユニバーサルがスタジオを一般公開するようになってから、1億人以上の人たちが映画のマジックをのぞき見してきました。 当初のスタジオ・ツアーは、セットや楽屋の見学と簡単なショーで構成された90分程度のツアーでした。 すぐにプロップ・プラザ(小道具広場)が加わり、そこで最初のウェスタン・スタント・ショーも始まりました。 さらにユニバーサルは、ディズニーランドなど他のテーマパークに対抗するように、”2つに割れる紅海(映画「十戒」より)”、”大洪水”、”崩れる橋”など、工夫をこらしたアトラクションを増やしていきました。 やがて”ジョーズ”、”キングコング”、”大地震”が加わりました。
今日のツアーの所要時間は正味45分。168万平方メートルのユニバーサルの主な敷地で、世界的に成功した映画やテレビ番組のセットを一気に巡ります。 昔からのアトラクションは、多くがそのまま残され、ツアー参加者も、それに飽きることなく興奮しています。 もちろん中には、アイストンネル、なだれなどのように、消えていったアトラクションもあります。 最近では、移動用のトラムにテレビが付いています。ツアー一行は、通過する場所で実際に撮影された映画のシーンを画面で見比べることも可能になりました。
運がよければ、スクリーンで見たスターに会えるかもしれません。 トラムのルートは、現在撮影中の現場に応じて、毎日変わります。余裕があれば観光客と話をしたり、サインに応じたり、写真を撮らせてくれたりする気さくな役者さんもいます。
スターに会えるかどうかは保証できませんが、スタジオ・ツアーがユニバーサルで絶対逃せないアトラクションであることは間違いないでしょう。 スリリングなライドにばかり気をとられて、スタジオ・ツアーを見逃している観光客もたくさんいるようです。 それは残念! ここは映画の都ハリウッド。映画の舞台裏にあふれるマジックを感じて、一生忘れられない経験をしましょう。
テーマパーク情報
ありがたいことにユニバール・スタジオ・ハリウッドのテーマパークは、パークの原点である映画とのかかわりを今も続けています。 ただ単に絶叫系ライドを加えるような安易な拡張はせず、映画の都ハリウッドに敬意を表し、パークの伝統を守っているのです。そのあたり、フロリダのユニバーサルとは違います。
パークは2つのエリアにわかれています。 アッパーロットとロウワーロットです。 アッパーロットは”エンターテインメント・センター”と呼ばれています。ほとんどのライド、アトラクション、劇場、売店はここに集中しています。 人気アニメのシンプソンズ一家と一緒にアドベンチャーへ出かけるザ・シンプソンズ・ライド、特殊効果に思わず鳥肌がたつターミネーター2: 3D、爆笑を呼ぶファミリー向けアニメのシュレック 4−D、水際のスタントショーが迫力満点のウォーターワールド、ホラー映画のキャラクターが勢ぞろいのハウス・オブ・ホラーなどがあります(2009年現在)。
ロウワーロットでは、炎のスペシャルエフェクトに見も心も焦がされるバックドラフト、びしょ濡れ覚悟で川を行くジュラシック・パーク・ザ・ライド、映画「ハムナプトラ」の神秘の世界を室内ローラーコースターで前へ後ろへと疾走するリベンジ・オブ・ザ・マミー・ザ・ライドでスリルを味わえます。
また、人気スターのルシル・ボールに捧げたコーナー、スペシャルエフェクト・ステージ、レストラン、ショップなどもロウワーロットにあります。 映画やテレビのおなじみのキャラクターたちが、あちこちで歩き回っています。 スポンジボブ、ドーラ、スパイダーマン、キャプテン・アメリカたちと記念写真を撮りましょう。
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